生活

なんもなんも、いいのさ したらね

自分の中で1番大きなフジファブリックの曲

 

 

余計な前置き無しでもう言いますが、

『卒業』です。

 

 

 

卒業

卒業

 

 

フジファブリックのメジャー8枚目のアルバム「LIFE」の収録曲。

曲の原型は「STAR」の製作時から存在しており、「卒業」が象徴する別れと希望を歌いたくて書いた曲だという。

 

 

確か当時、アルバム発売に先駆けてスペシャルサイトが立ち上がっていて、そこでアルバムの収録曲のタイトルが一覧で先に公開されたんだけど

15曲目、最後の曲名が『卒業 』。デビュー10周年、記念すべき武道館公演を控えている今出すアルバムの最終曲が『卒業』。ゾクッとしたの覚えてます。意味深すぎて。

山総さん本人が、武道館を見据えて作った、というような事を明言してはいたけれど、当初はなんか、、、ファン心理でタイトルだけで色々と勘ぐってしまった。「何から?

 

 

 

  • 壮大なイントロ

壮大さ、で言ったら私の中ではcosmosのイントロが1番だと思ってたんです。あれも素敵だよね~~~。すごく"広がり"みたいな物を感じました。あそこには宇宙がありました。けど、卒業はそれを上回ったんです。当社比。

出だし、重厚なピアノの音、ああこれは卒業式っぽい。卒業式だ。と思いましたね。

 

 

  • 歌詞

歌詞が泣けるんです。って言って思ったけど今自分で入力してクッソ安っぽい書き出しになってしまって泣いてる。

 

余す所なく全部好きなんですが私は「さなぎには…」からの歌詞がとてもとても好きです。あんまり書いたら著作権とかアレがアレしそうだからやめておきます。

丁寧に想って描いているんだなって伝わるような綺麗な詞。

けど卒業式ソング的な、どこかで見た事があるような詞は一切入っていない。というかフジはこれに限らず、なんというか、「J-POP歌詞あるある~wwwwww」みたいなありふれている言葉をあまり使わないよね。良いよ良いよ。好きだよ。

 

この作詞を総さんがしたのか…。と改めて思うと、余計に感慨深いというか  じんわりとくるものがあります。こういう深い見方が出来るんだなぁと。上から目線とかではなく。

 

 

  • 気持ちの良い語感

五七五調っぽいようなリズムでまとまってるAメロめっちゃ好き。

 

 

  • 武道館公演との相乗効果

いやもうなんと言っても。原曲を聴くとあの日の武道館を完全に思い出すし、個人的には武道館といえば、卒業です。茜色もそうなんですけど、多分それよりも。なんでだろう。

冒頭の通り、武道館公演を意識して作られたこの曲。

バックスクリーンに映る空や草原といった自然の映像演出も相まって、先程言ったような壮大さや重みが、よりグッと深く感じられます。また映像見たくなっちゃう~~~

 

 

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  • 声がめちゃ良い

武道館の話にもなってくるんですけど総さんこの日すっごく声が通っていて、特にこの曲の時の声の伸びがすごく良かったんです。

ちょっと余談ですが最初に聴いてた時はアウトロの声、失礼ながらメチャクチャに綺麗すぎて総さんの声じゃないと無意識に判別しちゃってました。じゃあ誰なんだ。

 

あとそう、なんといってもコーラス。

フジファブリックはコーラスも素敵なバンドです!!  

イヤホンで聴くと、いつも耳が惚れ惚れします。

アウトロの総さんの声も圧巻。これが!これが桑田佳祐さんにお褒めの言葉を頂いた声じゃ!!!

 

 

 

 

箇条書きでダッと書き出しました。

アルバム発売前から心に刺さり続けた曲が、大きなライブを通してより自分の中で大きな曲になった。という事なのかなぁ今考えると。今も刺さりっぱなしです。最高。

この曲をアルバムの最後に位置づけた事に覚悟をも感じた。

あと、ライナーノーツ内で総さんが言っていた

「僕は、人生において、完成形はないと思っているので、未完成のままであっても、希望をもって、この先もずっと進んでいきたいという思いを込めました」

の言葉にもじんわり、そして  期待値が上がるばっかりじゃないか~~!と高まったのを覚えています。発売前だったので。

完成形はないと思っている、と言い切ってくれた事で少し救われたんです。未完成の極みみたいな自分を、半人前な自分を、同じようにどこか劣等感を抱えている人を肯定してくれる言葉。大丈夫だよ、悲しい気持ちは雨と共に流してしまって進もうと、希望を持って安心をくれる曲。卒業は私の中でとても大きなポジションにあります。

 

 

 

 

 

 

最後に話は逸れますが、最初は"1番好きな曲"としようとしてたんだけど、あまりに無理すぎるのと、好きな、ってしちゃうと意味変わってくるなぁと思ってそれはやめました。

 

だってその日その時その状況で聴く曲も変わってくるし

「1番好きな曲は?」って試しに自問自答して考えてみた所で、盲目的なのでヤダもう全部好きィ!!って錯乱し出すし

冷静になってみたって全て好きな事に結局変わりないし、トップを決めるのなんて無理ゲーですよね。

 

ここで「卒業」について書きはしたけど、同じように「春の雪」だって大きな曲だしね。それはまあいいや。

 

 

それに、1曲絞ろうとしてみるのって結構楽しい。色々と聴き直して、あの時はこうだったな、って曲に付随する思い出を振り返ってみたり、今になって気付いた何か発見があったり。でも結局「無理~~~1番なんて決められない~~~~~!涙涙涙」とかああだこうだやってる時間って楽しいです。