生活

なんもなんも、いいのさ したらね

運で子供が殺されてたまるか


うちの近所で凄惨な事件が起こってしまった。



昨日の朝。
うちは毎朝、夫が出勤したあとはEテレを流しているので、TVのニュースよりも先にTwitterのトレンドで知る事になった。



トレンド上位ワードにも全国ニュースにも、あまりに見慣れた地名が、ショッキングな言葉と共に広がっていた。
震えた。



チャンネルを変えるとほとんどがそれだった。あさイチは潰れた。

時を追うごとに明らかになる情報と映像、全部もれなく日頃から馴染みがある光景で、なんだか頭がクラクラした。






洗濯を干していると報道ヘリが全部で5台、グルグルと飛び回っていた。午前中いっぱいは続いた。
上空からの映像に映るいつも利用する路線。
現場付近に停まっているのはしょっちゅう見掛ける通学バス。
ニュース内で説明に使っている現場付近の地図の範囲内には自宅も入っている。
通う学校に至っては家から10分弱の所にあるから、よく前をベビーカーで通りがかっていた。
搬送された病院は、自分も最近搬送された病院だ。
知っている名称がどんどん出てくるのがなんというかリアルだった。


全部知っている。でもこんな光景は知らない。



親から「あんたはすぐ影響されやすく体の調子も崩しやすいんだからいったん(テレビから)離れなさい」とLINEが来た。
確かに。と、その日の朝から寝る前までの間、気持ちのザワザワを少しでも減らす為に、テレビとLINE以外のSNSからは離れていた。




ゴリゴリの生活圏内でこういう事件が発生するとは思いもしなかった。しかもこれほどに凶悪で凄惨な。ショックだった。


この前までは高齢者の事故による痛ましいニュースが、言葉は悪いけど 流行りかと思ってしまう程に続き、
「生きるのってホント大変 苦笑」という会話を夫とした矢先のこれだ。



子育てに限らず、生きるのハードモードすぎんか。



交通ルールを守って横断歩道を渡っても轢かれ、信号待ちをしていても轢かれ、安全なはずの公園で遊んでいてもどこからともなく車がブッ飛んできて、とどめとばかりに通学バスを待っていただけで切りつけられる。



“たまたま”ここ最近立て続けに事故の報道がされているからイヤでも目につくというだけで、こういう事故は前から起きているという事も、世の中危険すぎる!とか言うのも何を今更という感じしかないのも重々にわかっている。



「こうなってくるともう、“運が悪かった”としかいいようがない。」
「その日その時にたまたまそこに居合わせてしまった事が……」
という意見をチラホラ見かけた。
言いたい事はわかる。けどわかりたくない。運で自分の子供が殺されてたまるか。





昨夜の寝かしつけ前に、ニュースとTwitterを解禁した。

テレビには、学校の説明会に参加した保護者の方が、報道陣に囲われながら答えていた。
「大人は、子供をどうやって守ればいいのか(意訳)。」
全くだ。自衛にも教育にも限界がある。





一夜明けて今日、用があったので外に出掛けた。
ヘリはもう飛んでいない。(そもそももう撮るものもないだろうし…)いつも通りの閑静な住宅地。
ただ、外出したこの何十分かの間だけで3回も通ったパトカーが、どこか空気を物々しくさせた。ベビーカーを握る手も、気持ちいつもより力が入ってしまう。



ここは現場から1駅しか離れていない。
まかり間違えてもしもここで事件が起きていたら。有り得なくもない話だ。


この一件で、なんだか子供と離れる事が怖くなってしまった。
ずっと側にいてあげないと……という不安に駆られるようになった親御さん、少なくないと思う。というか自分がそう。
だからといって、大人(自分)がついていた所で守ってあげられるのだろうか。自信が無い。

自信は無いけど、もうこんな事件は起きないで欲しい。大人子供関係なしに、理由なく傷つけられる行為があってはならない。許されてはいけない。



自分はどうしたらいいんだろう?

まず、散歩する時に子供が手を繋いでくれる事をガッチリ習慣化させないといけないな…………。そこから…………。
全っ然繋いでくれないんだわ…………………………………………………………………………………………………………………………………………